電撃文庫の発売日だァーーーーッ!!(挨拶)

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というわけで買ってきたブツの紹介をば。

正義の味方の味方の味方 (著/哀川譲、画:さくやついたち)[AA]です。

十年前まで「正義の味方」と「悪の秘密結社」が争っていたなか、「善悪戦争」により打ちのめされた”悪”側が、陽の目をみることもなく影でこっそりと身を潜める生活を送るなか、”ゼロウ・ファミリー”の末裔・凛奈は自らと配下の怪人・燈也というたったふたりの弱小結社を解体して正義の味方を養成する学校に通うことを突如宣言。凛奈の亡き祖父の知人であり燈也の腐れ縁でもある学園長のはからいで入学することになるも、奨学生として課せられるのは奨学金を出す代わり「正義の味方のお仕事」。配属されたDH科の個性豊かなメンツとともに依頼を受ける中で明らかになる学園の闇、果たして凛奈たちは無事に学園生活を送ることができるのでしょうかー

というような感じのお話です。

うん、やっぱりこの人の書き方読みやすいし、キャラ同士の話のかけあいがテンポよくて楽しいです。タイトルの「正義の味方の味方の味方」ですが、これをしっかり1冊読みきると、どこになにを当ててどういう見方をすればいいのかというのがちゃんとわかりますので、安直な題の決め方はしてないですよ。正義の味方の味方の味方だったんですよ。(これは誰が、誰の味方なんだろうかというのを頭においておいたほうがいいですね。)

なんだろう、素直に読みやすいと思ったのは多分、個性的なキャラクターたちではあるんだけども、アクの強さは無くワンマンなパワーで押し通さずに話がまとまってるからなんじゃないかなと思います。飛び抜けて「断然このキャラがいい!」というのがいるというわけでもないので。でもファンタジー要素は含んでるので主人公はジャックランタンだし魔女もいれば狼もいるし学園長はロリババァだしという不思議な感じなんですよね。そんな中で天才なんだけど一番普通っぽく見える凛奈っていうバランスなのかなぁ。そんなふうに思います。オススメです。



…で、やっぱりどうしてもこの話は避けて通れないんだけども

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あれから2年半ですか。これだけのブランクができてしまったくらいにあの当時はおおごとになりました。でもこうしてまた氏の作品に、ペンネームが変わること無く触れることができて、素直に嬉しく思います。次作にも期待を寄せさせていただきたい。