富士見ファンタジア文庫の新刊発売日です。

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まさかのラノベ進出で話題になってた丸戸史明氏の初ラノベ冴えない彼女の育てかた[AA]を早速買って来ましたよー。
実のところ、私は丸戸作品を手にしたことがなかったので本作が初めての丸戸作品ということになるんですけれども、今回は出てくる人物の大半がガチオタなこともありまして、いろいろと同人・エロゲ(ギャルゲ)界隈のネタが散りばめられていたりもしまして、いちいち吹かざるを得ないとともに場合によっては実体験的にグサリとくるネタもあったりしますのでそのあたりも楽しみつつな内容ですね。

話としては新学期直前に「これって電撃的な出会いのイベントじゃね?」というような感じで出会った女の子の第一印象が強く残ったガチオタ主人公が、「この子をモデルにゲームを作ろう」と碌なスキルもないのに情熱とやる気だけで「ぼくのかんがえたさいこうのぎゃるげ」企画書を作っていくお話ですね。モデルの女の子は実はいうとその後同じクラスだったのにもかかわらずしばらく気づくことが出来なかったくらいに「キャラが立っていない」女の子だったりもするんですけれども、デートっぽいことをしてみたり、部屋に呼んでみたりしつつも、「何か違う」感が抜けきれてないわけですが、これが終盤になって気づいて…というような展開。

いやそれにしてもね、メインヒロインはやはり恵(モデルの女の子)なのは間違い無いと思うんですけど、恵そっちのけで徹夜であれこれ言い合う主人公・倫也と幼馴染(♀)・英梨々の第4章のところの流れるようなツッコミの嵐のおもしろさだけでももう充分おなかがいっぱいです。序盤からもういろんなネタが散りばめられてて「これ、アレだよな多分」的なある意味時事ネタ?なものが結構あったりするんですけれどもそれでも終盤に一気に色々動いた展開にちょっと驚きつつも、話し的にもまだまだ続いていきそうな感じが期待を持たせます。

ちなみに、あとがきで丸戸さんはときメモ最高と叫んで終わっております(若干脚色)